いってらっしゃい、おかえりなさい｜(浪人生)免許合宿BOYが帰ってきたよ

近すぎて見えない、自分の魅力

わが家の“高3で鬱“からの浪人生BOY(2023年現在)。

大学生になりたい気持ちはあるみたいだけど、新しく始めたバイトに慣れるまでが大変で心も身体もへっとへと‥疲れと先の見えないもやもやからか、うまく勉強の波に乗れずにYouTubeやNetflixにどっぷりと浸かってみたり。

自分で見つけてきたバイト先で初めて８時間のシフトに入った時には「休憩時間にひとりで泣いた」って、帰ってきてからもうムリしんどいって泣きながら教えてくれた。

好奇心旺盛でいろんなことやってみたくなるのにプレッシャーにはよわよわで、小学校の入学式から帰ったときにも「知らない人ばっかりだ」って不安いっぱいで泣いてたもんね。

しっかりとHSPなわたしのそういうところを引き継いでくれた、心優しき長男BOY。つらいよね〜、しんどいよね。でもしんどい代わりに素敵な魅力もたくさんあるのに、自分の持ってるものって近すぎて当たり前すぎて、どんなに伝えてあげてもノーカンにしちゃってる様子。

結局は自分自身で経験したことを通してでしかわかっていけないってことも、かーちゃん自身も長い時間をかけながら自分の経験を通して理解してきたから、自分たちなりの母と息子の程よい距離を模索しながら見守ることしかしてあげられない。

はやく気づけよ、お前の魅力に！

って、じれったく思うんだけどね。

かわいい子には旅をさせよ

いつになったら自分なりの前向きペースをつかみ始めるかな、夏休み頃までにはなんとかなるんかなぁ‥なんて気にかけながら過ごしてたら、なんか急に一生懸命調べだして「免許合宿行ってくる」って。2週間ホテル暮らしでギュギュッと勉強＆練習してくるらしい。

いいじゃん、いいじゃん。大きな引っ越しもなく過ごしてきたこれまでとは違う世界を見ておいでよ。“新しい環境でしょんぼりモード”の経験もさ、またそうなっちゃうかもね、でもそうなったとしても、今までもなんとか乗り越えてこられたもんね。そんな風に話しながら、ドキドキしながら、でもそれ以上にワクワクもしながら荷造りをして旅立っていった。

新幹線の切符の買い方を教えるため＆見送りについてったら、なんかもう家を出て一人暮らしでも始めるんかなみたいな雰囲気で笑っちゃった。

仕事までまだ時間があったから、母はひとりデニーズのち本屋さんぶらぶらしつつ無事向こうに着いたとの連絡をもらう。

そこから2週間。

ぽつぽつとご飯の写真や“仮免受かった！”の報告は送られてくるけど、詳細はよくわからないまま‥でも言ってこないってことはなんとかやれてんだろうなって思うことにして「そろそろ兄ちゃんいないの寂しいね〜、会いたいねぇ」って残された家族4人で話してたら、聞かされてたより３日も早い日の夜に突然の帰宅。ちゃんと合格してきたし、後半1週間は友だちたくさんできて、帰る前日には布団の中で涙が出ちゃうくらいにたのしかったらしい。

そっかそっか、よかったねぇ。

合格した後、一緒に受かった仲間とさわやかのハンバーグも食べてきたんだって。いいことしてるじゃ〜ん。

いままで思い悩んで考え込んでた世界は、まだめちゃくちゃに小さな世界の中の話だったんだなって、いろんな人と関わることで実感したみたい。

いい経験をしてきたね。

せっかくの気持ちが途切れぬうちに、今後の不安やもやもやと気がかりなことを(岡田斗司夫もノートに書けって言ってたでしょ、なんて言いながら)紙に書き出して気持ちの整理をしてみたよ。

こっからますます、たのしんでこーね:)